ビザ免除プログラムは、36カ国のビザ免除国からの市民や国民がビザを取得することなく、90日まで観光や商用目的で米国に入国することを可能にする米国政府のプログラムです。ビザ免除プログラムに基づき米国に入国することの利点は、事前にビザを取得することなく、短期間で米国に渡航することができるということです。
ESTAは、「Electronic System for Travel Authorization(渡航認証の電子システム)」の略です。ESTAは、渡航者が米国行きの航空機や船舶に搭乗することを許可される前に、渡航者をあらかじめ審査するために米国政府が開発したオンライン申請システムです。2009年1月12日からビザ免除プログラムに基づき米国に入国する人すべては、ESTA渡航認証を保有することが義務づけられて います。
ビザ免除プログラムに基づいて(航空機や船舶で)米国に入国する渡航者すべては、有効なESTA渡航認証を保有することが必要とされています。ESTAの目的は、渡航者がそれぞれの参加国を出国する前に、米国国土安全保障省がビザ免除渡航者をあらかじめ審査できるようにすることです。米国に向かう渡航者は、出発の少なくとも72時間前に渡航認証を申請することをお勧めします。
特定の犯罪歴がある方は、ESTAで米国に入国できませんのでご注意ください。ESTAを申請する前に、お近くの米国大使館・領事館でご確認ください。
電子渡航認証が承認された場合、ビザ免除プログラムで米国に渡航する資格があることが確立されますが、米国への入国を保証するものではありません。米国到着時に通関手続き地の税関国境保護官により検査され、ビザ免除プログラムに基づく、または米国の法律に基づく何らかの理由で入国を許可しないと判断される場合があります。
いいえ、承認された渡航認証はビザではありません。渡航認証は、ビザが米国の法律の下で必要とされる場合、米国ビザの代わりに使用するための法的または規制上の要件を満たしていません。有効なビザを持っている人は、ビザが発行された目的のために米国に渡航することができるようになります。有効なビザで渡航する人は渡航認証を申請する必要はありません。
取り消された場合を除き、渡航認証は、認証日から2年間、またはパスポートの有効期限日のいずれか早い日まで有効です。
ビザ免除プログラムに参加している国の資格のある国民または市民は、米国を乗り継ぎで通過する場合でも渡航認証またはビザが必要とされます。渡航者が別の国へ行く途中で米国を乗り継ぎだけで通過することを予定している場合は、ESTAで渡航認証の申請に記入したとき、渡航者は、「In Transit(乗り継ぎ)」と記入し、申請書の「米国滞在中の住所」の欄に最終目的地を入力してください。
以下に該当する場合、ビザ免除プログラム(VWP)に基づき入国を申請する資格があります。
短期商用・観光目的または乗り継ぎのために90日以内の滞在予定で米国に入国する場合。
ビザ免除プログラム参加国により合法的に発行された有効なパスポートを所持している場合br />電子渡航認証システムによる渡航ビザを所持している場合。
ビザ免除プログラムに締結している航空・船会社を利用して到着する場合。
帰路または以遠の航空券または乗船券を所持している場合。
渡航者が隣接する領土または隣接する島の1つの住民である場合を除き、渡航がそのような地域で終了しない場合。
ビザ免除プログラム参加国の市民または国民である場合。
渡航認証申請に対し渡航認証拒否の回答を受け取ったが、渡航計画を続けたい場合、渡航者は米国大使館または領事館で非移民ビザに申請することが必要とされます。