TSA Preとは？

編集： 3月 13, 2023  | タグ： 空港のセキュリティ, ESTA手続き

コロナウィルスのパンデミックによって欠かせない渡航が一時停止されましたが、通常に戻るにつれ、空港は以前よりも活気に溢れています。もう一度旅行計画を立てることはワクワクしますが、イライラする側面があります。それがセキュリティスクリーニングです。ベルトを取り、ジャケットや靴を脱ぎ、それに加えて手荷物の中身を取り出し、最後はフライトの搭乗時間を心配しなければなりません。

ありがたいことに、今では解決策があります。それがTSA PreCheck®。ところで、TSA PreCheck® は本当に価値があるのでしょうか？次回の出張でもバケーションの計画でも、読んで詳しく知りましょう。

TSA PreCheck®とは？

TSA PreCheck®は、搭乗者のセキュリティスクリーニング処理の簡易化・合理化の目的で米国税関・国境警備局が開発したプログラム。恐らくすでにお分かりの通り、セキュリティラインはネックです。フライトに乗る前にすべてのチェックが行われなければなりません。

米国政府はTSA PreCheck®を構築し、運輸保安庁の厳しいスクリーニングを通過した特定の渡航者が、通常のセキュリティスクリーニング手配の代わりに、優先セキュリティスクリーニングラインにアクセスできるようにしました。その結果として、TSA PreCheck® スクリーニングは断然早く、TSA PreCheck®に加入した搭乗者は、通常、5分以内にセキュリティを通過できます。

TSA PreCheck®の仕組みは？

TSA PreCheck®は、国内線出発便のほか、海外から米国に帰国している渡航者や国内線に接続する必要がある渡航者が、米国にある空港だけで利用できます。同じようなプログラム、『グローバルエントリー』が国際線搭乗者向けに構築されました。TSA PreCheck®はまだすべての空港で利用できるわけではありませんが、状況は急激に変わっています。前回の計算では、80社以上の航空会社と200か所以上の空港にTSA PreCheck®ポイントが備わっています。

TSA PreCheck®を申請できますか？

TSA PreCheck®アプリケーションは米国市民、米国民、グリーンカード所持者（法定永住者だけに有効です。 5年間の会員費は85ドルです。誰にでも資格があるわけではありません。拒否の理由には、不完全または誤った情報提供、セキュリティ規制違反、犯罪などの要因があります。

アプリケーションが承認されると、空港のセキュリティチェックポイントで専用の短いラインを利用できるようになります。ジャケットを脱ぎ、靴やベルトを取る必要はありません。機内持ち込み荷物にノートパソコンや液体も入れたままにしておけます。TSA PreCheck®を使うと、時間を節約してストレスを避けられることが明らかに分かります。

渡航にはTSA PreCheck®と一緒にパスポートやESTAも必要ですか？

グローバルエントリーのメンバーであるビザ免除プログラム加入国の渡航者は、有効なパスポートとESTA（電子渡航認証システム）またはビザがさらに必要です。

グローバルエントリー、SENTRI、NEXUSは、一部の外国人が申請可能です。こちらですべてのプログラムに関する詳しい情報を確認できます。それに加え、以下の国の国民はグローバルエントリーを申請できます。直接このプログラムには申請できませんが、TSA PreCheck®メリットの対象にもなります。

• アルゼンチン
• コロンビア
• ドイツ
• インド
• パナマ
• シンガポール
• 韓国
• スイス
• 台湾
• 英国

さらに、メキシコとカナダの居住者は、NEXUSに登録するとグローバルエントリーのメリットの対象になります。ですが、米国民とグリーンカード所持者だけがCLEARの対象となります。

一部の人は自動的にさまざまなトラスティド・トラベラー・プログラムから除外されることがあります。以下の場合には資格がありません。

• 低リスク状況であるという証拠で税関・国境警備局を納得させられない
• 申請時に不完全または誤った情報を提供
• 犯罪歴がある、または刑事告訴（飲酒運転を含む）されている
• 入国、税関、農業法のいずれかを違反したことがある
• 地方、州、または連邦法執行機関による継続的な調査の対象者である
• 入国法によって米国に入国できない

TSA PreCheck®、グローバルエントリー、CLEAR、NEXUSの登録方法は？

TSA PreCheck®、グローバルエントリー、NEXUSの申請は、トラスティド・トラベラーポータルにアクセスして、オンラインで行えます。申請処理には個人情報の提供が伴い、米国国土安全保障省が身元調査を行えるようになっています。さらに、NEXUS申請をしている場合、カナダ国境サービス庁が同じようなセキュリティ身元調査を行います。

国土安全保障省が身元調査を終えた後に、対面式の面接を予約しなければなりません。TSA PreCheck®の登録センターは、米国全土の多数の空港と場所にあります。 一方、グローバルエントリー登録センターは大抵、国境警備局と国際空港にあります。その理由は、大抵の申請者にとって、TSA PreCheck® の面接プロセスを終えることの方がグローバルエントリープログラムよりも利用しやすいからです。

さらに、グローバルエントリー申請の面接で利用できる場所が少ないので、一部の人は代わりにTSA PreCheck®の申請を選択します。面接では、PreCheck® とグローバルエントリーのどちらの面接中にもDHS職員が本人の情報が正確であるかどうかを確認して、本人の写真を撮ります。海外から到着時にグローバルエントリーのキオスクで本人確認をするために使用される指紋も処理します。

グローバルエントリーの職員は「到着時に登録」として知られるオプションも提供します。「到着時に登録」では、条件付きの承認がある渡航者は、米国到着時に面接を終えることができます。15か所の国際空港を含む60か所以上の空港がこのオプションを提供しています。

TSA PreCheck®申請方法

早くセキュリティチェックポイントにアクセスするためには、12歳以上の人はTSA PreCheck®の申請をする必要があります。12歳未満のお子様は、対象となる親が一緒に渡航する際にはPreCheck®にアクセスできます。オンラインで申請してください。最初の申請は完了まで5分ほどかかり、返金不可の申請料が85ドルかかります。

• 予約の計画を立てる– 申請の第2段階は対面式で、380以上の登録センターから選択できます。
• 面接に持って行くものを確認- 上述通り、TSAは指紋で本人確認をします。政府発行のIDを持って行く必要があるでしょう。場合によっては、国籍証明（例えばパスポート）の提示が必要な場合があります。Universal Enrollウェブサイトの必要文書ページ上のオンラインツールで持参すべき文書に関する説明があるでしょう。
• 申請の承認を待つ- 大抵の申請者は、予約後3～5日後にPASS IDを受け取ります。承認されるとKTN (PASS ID) を与えられます。フライト予約の際に必要になるので、この番号を保管してください。ですが、番号を紛失または置き忘れてしまった場合は、簡単にオンラインで調べて回復できます。
• 搭乗券を確認– 空港でチェックイン、または搭乗券を印刷する際には、TSA PreCheck®インジケーターを確認できるはずです。これで、長い列を避けて直接TSA PreCheck®ポイントに行くことができます。

TSA PreCheck®は価値がありますか？

定期的に渡航する人にとって、82ドルは価値のあるコストです。セキュリティチェックポイントで5年間長い待ち時間を節約でき、靴や洋服を脱ぐ面倒がありません。家族で渡航、特に小さなお子様連れの場合は特に TSA PreCheck®のメリットがあります。さらに、一部のトラベルリワード付きのクレジットカードは、TSA PreCheck® 申請手数料を払い戻しします。このスキームに加入している最も人気のカードには、American Express Platinum CardやCapital One Venture Rewards Cardがあります。他にも多数あるので、ご利用の銀行を確認してみましょう。